Topics

騒音測定における探偵調査の役割とポイント

騒音測定における探偵調査の役割とポイント

騒音調査を行う際に、当社のような業者による純粋な騒音測定のほかに探偵事務所さんに調査を依頼される事例があります(特に生活騒音問題の場合)。本ページでは騒音測定における探偵の役割についてご紹介いたします。

なぜ騒音測定の際に探偵が使われるのか

騒音調査の際「騒音の発生源はどこか」が問題になることは少なくありません。大きな音が発生していることは分かっていても「その音がどこから発生しているのか」を明らかにすることは通常容易ではありません。例えばマンションにおいて、被害住人の感覚では一つ上の階からの足音であると確信していても、それを客観的に示すことはなかなか難しいということです。そのため騒音の苦情を上階住人に伝えても当事者に認識がなく「うちではない」といわれてしまえば話は平行線となってしまいます。
そこで必要となるのが、「騒音発生源の推定」です。発生源推定には様々な方法がありますが、その中の方法の一つとして探偵による調査が行われることがあるのです。

探偵による調査の役割はどのようなものか

探偵さんは通常騒音計による騒音測定は行いません。探偵による調査の役割は、騒音測定実施中に、発生源の周辺調査を行うことによって測定器で計測した音の出所(発生源)を付加情報として提供することです。例えばマンション上階からの騒音が疑われる場合、騒音計で騒音の大きさ(絶対値)を測定し、探偵が上階の状況を調査記録することで「上階がどのような状況の時に発生した音か」を示すことができるわけです。

具体的にはどのような調査が行われるのか

具体的には下記のような調査が行われること多いようです。具体的な調査方法としては探偵が張り込み、聞き込み調査するものと、定点カメラや防犯カメラを設置して後で解析する方法があるようです。
調査の具体例)
・マンションの出入り時間の調査(人の出入りによるもの、車の出入りによるもの)
・在室状況(部屋にいるかいないか)の調査
・部屋内での活動状況の調査
・近隣住民への聞き取り調査(上下階や隣室等)

複数回の証拠確保が望ましい

探偵による調査を行う際、1度だけの証拠では証拠能力は弱く最低でも2回、望ましいのは3回以上とされています。探偵の調査料金は「人がどれだけ動くか(何人が何時間動くか)によって決まるため、張り込み調査で複数回の証拠を押さえようとすると高額の調査料金になりがちです。複数回の裏付け獲得を目指す場合は定点カメラなどによる調査が望ましいかもしれません。

騒音の測定報告書と探偵の調査報告書の統合が望ましい

騒音測定会社と探偵事務所に調査を依頼すると、二つの報告書が手に入ることになります。騒音測定会社は騒音の絶対値、探偵事務所は裏付けとなる周辺情報とその根拠を報告書に示すわけですが、本来はその二つの報告書を統合することが望ましいでしょう。つまり、日時別の発生した騒音の絶対値とその時の周辺情報を関連付けて示すことで、発生している音がどの程度のものだったのか、またその音はどこから発生しているとみられるかを示すことができます。

測定や調査を通して騒音トラブル解決のお手伝いをいたします

当社では騒音測定を通して騒音トラブル解決のお手伝いをしています。お気軽にご相談お問い合わせください(>お問い合わせはこちらから)

関連記事