
騒音トラブル5つのパターンと解決方法
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騒音トラブルはパターンごとに解決策が異なる
騒音トラブルは「発生源はどこか」「発生源が騒音の発生を認めているか」という軸で分類すると大きく5つのパターンに分類することができます。トラブルのパターンごとに、解決の難易度、解決に向けてとるべき手段が異なります。したがって騒音トラブルの解決に向けては、ご自身がどのパターンに直面しているかを明らかにしたうえで、適切な対処をすることが必要です。本ページでは、パターン別にどのような解決アプローチをとるべきかについて解説いたします。
騒音トラブル5つのパターンとは
まず、発生源はどこか?という軸ですが、これは「自分」「他人」「不明」に分けることができます。「自分」とは、ご自身が他人からうるさいといわれている場合などで、「特定の他人」とは騒音が発生していて、「誰が発生させているかわかっている」場合です。「不明」とは騒音が発生しているが、どこから発生しているかわからない場合を指します。
さらに、「自分」と「特定の他人」の場合は、騒音発生について「こころあたりがある場合」と「心当たりがない場合」に分けることができます。ご自身が他人から騒音を指摘されたが、自分は発生させているつもりがないような場合は、「心当たりがない」ということです。
発生源に心当たりがあれば解決は比較的容易
騒音発生源が、自分であるにせよ他人であるにせよ「心当たりがある」場合は解決は比較て容易です。発生源が自分自身の非を認めているため、あとはどのように解決するかを話し合うだけで良いからです。多くの場合は、掃除など特定の生活音が発生する行動の時間帯について話し合う、防音対策をするといった対策が取られるでしょう。
言いがかり(濡れ衣)にはデータを示すことが有効
“ご自身が他人から騒音を指摘されていてご自身には心当たりがないケースです。実際にはさらに次のようなケースに細分化することができます。
①本当に騒音は発生させていないケース
①-1 ご自身以外の誰かが騒音を発生させているケース
①-2 実際には騒音発生していないケース(被害者の思い込み)
②ご自身に心当たりはないが、騒音を発生させてしまっているケース
ご自身に心当たりはなくても、騒音を発生させてしまっていることも少なくありません。重要な論点は「実際に騒音が発生しているのかどうか」です。騒音が発生しているかどうかは感覚値による部分が大きいので、測定器を用いて騒音を測定する必要があるでしょう。測定の結果もし騒音が発生していなければ胸を張って「自分は悪くない」と明言することができるでしょうし、もし騒音が発生しているとすれば、真摯に問題に向き合う必要があるでしょう。
最も難しいのは、相手が騒音の発生を認めないケース
騒音トラブル解決の現場において最も発生頻度が高く、また解決が難しいのはこのケースです。明らかに特定の個人が騒音を発生させているにもかかわらずそれを認めないような場合です。このような場合論点になるのは、①本当にその人が騒音を発生させているのか、②発生させている音は耐え難いような(受忍限度)を超えるような音なのかです。
いずれの論点についても当人同士の話し合いだけだと、感覚地や感情論になってしまいますので定量的なデータ(騒音測定データ)をもとに話し合うことが望まれます。
発生源が不明な場合は発生源探索調査を実施
騒音は発生しているものの、どこから発生しているかがわからない場合です。この場合はまずどこから発生している音かを明らかにするために発生源探索調査が行われます。(>発生源推定について詳しくはこちらから)
測定や調査を通して騒音トラブル解決のお手伝いをいたします
当社では騒音測定を通して騒音トラブル解決のお手伝いをしています。お気軽にご相談お問い合わせください(>お問い合わせはこちらから)。
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【著者情報/略歴】2014年より日本騒音調査カスタマーサービス部門、HP記事担当。年間1,000件を超える騒音関連のお問い合わせに、日々対応させていただいています。当HPでは、騒音に関してお客様から、よくいただくご質問とその回答を一般化して紹介したり、当社の研究成果や学会(日本騒音制御工学会等)に寄稿した技術論文記事をかみ砕いて説明させていただいたり、はたまた騒音関連のニュースを解説させていただいたりしています。
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