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【まとめ】モスキート音/高周波音発生装置、若者撃退装置に関する知識

モスキート音(高周波音、超音波)発生装置、若者撃退装置の設置施工に関するまとめ


当社ではお客様からモスキート音の測定に関するご相談をいただくことがある一方で、モスキート音発生装置/高周波音発生装置の設置や施工に関するご相談をいただくことがあります。本記事ではそんなモスキート音発生装置の用途や設置に関する情報をまとめています。そもそもモスキート音とは何か?についてはは>>こちらの記事をご覧ください。

モスキート音発生装置の設置目的

モスキート音(高周波音、超音波)発生装置は「音の聞こえ方」が「生物の種類や年齢によって異なること」を利用して、特定の対象に対して不快な音(主に高周波域の領域の音)を到達させ、これによって対象を撃退(遠ざける、一定以上近寄らせない、滞留・たむろさせない)することを目的として設置されます。

高周波音発生装置の種類:撃退対象に応じて周波数が異なる

前述のとおり、生物の種類や、同じ生物でも年齢によって音の聞こえ方か異なるため、撃退したい対象(目的)によってモスキート音発生装置から発生させるべき音の周波数も異なります。たとえば若者のたむろ(屯)防止(若者撃退器)のためのモスキート音発生装置では、その音圧のピークは18KHz程度に設定されています。

撃退対象と周波数

対象

周波数

小型動物、ねずみ、げっ歯類 13.5KHz〜17.5KHz
大型犬、キツネなどの中型動物 15.5KHz〜19.5KHz
小型犬、猫、鳥など 19.5KHz〜23.5KHz
ヒト(10代の若者) 18KHz〜38KHz

図:若者撃退装置の周波数特性

モスキート音発生装置(高周波音発生装置)の主な施工・設置場所とその目的

高周波音発生装置は下記のようにさまざまな場所にさまざまな目的で設置されています。

直接的な目的

間接的な目的

設置場所

ヒト、若者の撃退(たむろ防止) 治安の改善、ごみ散乱の防止、他のお客様への迷惑防止等 飲食店、商業施設、オフィスビル、公園
ヒトの流れ、滞留のコントロール
安全防災等
繁華街、駅
ねずみ、鳥獣などの野生動物侵入防止 菌やウイルスの進入防止、食品衛生等 飲食店、商業施設、オフィスビル
農作物などの食害の防止等 農場、菜園
衝突、バードアタックの防止、安全防災等 線路、空港
犬猫などの進入防止 糞害防止等 一般家庭、公園など

モスキート音発生装置の設置施工に関するニュース・事例

事例:(海外)Great Yarmouthマクドナルドにモスキート音発生装置が設置される

Great Yarmouthのマクドナルドは、若者をたむろさせないように高音を発するモスキート装置を使用しています

  • モスキート音発生装置による音は非常に高く、高音に敏感な若者にしか聞こえません。カットオフポイントは通常25歳前後です(凡そ25歳より上の年齢には聞こえません)。
  • マクドナルド担当者「モスキート音発生装置は長年にわたって使用されており、若者のたむろにより通常営業が非常に困難である場合に店舗側の最後の手段としてのみ使用されています。私たちの行動がレストラン内外にポジティブな効果を示していることを嬉しく思っており、これが今後も続くことを期待しています」
  • 「私たちは引き続き他の地元企業や警察と提携して業務を続け、これらの問題に取り組むためのさまざまな対策を講じています。」

参考url:https://goo.gl/UmAHdL

事例:足立区が公園にモスキート音発生装置を資源導入

  • 足立区の公園では深夜に地域の中高生がたむろし、近隣住民から苦情が相次いでいた。
  • さらに足立区の公園では遊具や事務所、自販機などが壊される事件がたびたび発生していた
  • これらの状況を改善するため夜間の治安対策としてモスキート音発生装置を設置し、23時から翌朝4時までの間稼動させた。
  • 担当者曰く「モスキート音の試験運用は約1年間でしたが、終了後も目立った被害は出ていません。モスキート音の機器を設置したことで北鹿浜公園には多くの人が来るようになり、注目が集まるようになりました。それが、中高生がたむろしにくい環境を生み出したと分析しています。モスキート音の機器による効果もあったと思いますが、なによりも区民の関心が高まったといった二次的効果が治安改善に大きな効果を発揮したと思います」

参考url:https://news.yahoo.co.jp/articles/661bf3d56580fcd70692165ac9ad23dab3fa34a2?page=1

モスキート音発生装置の問題点、論点

  • モスキート音発生装置は対象に対して「不快な音」を照射する装置であり、これは言ってみれば攻撃していることに他ならない。
  • たとえば若者のたむろ防止を目的に設置したとしても、たむろしない健全な若者に対しても、照射し不快感を与えることなり、これが許される行為であるかは判断が難しい。もっと言えばたむろしている若者にであれば照射しても良いのか、ということですら意見が分かれる(少しオーバーに言えば倫理を守らないものに暴力が許されるのかということになる)。
  • 耳の感度が良い人の場合はおよそ25歳以上の人であってもモスキート音を聞くことができる。
  • また、超音波を含む高周波音を受けた場合に人間の体にどのような影響を及ぼすのかについては研究が十分になされていない。
  • 音が聞こえないからといって健康に影響がないとは言い切れずむしろ聞こえないほうが危険、(つまり、うるさいと感じないがゆえに、多く暴露されてしまう)という可能性もあることに注意が必要だ。

高周波音発生装置、モスキート音発生装置のメーカー

Kemo Electronic
動物用の高周波音発生装置を各種開発製造
Animal Repeller
https://www.kemo-electronic.de/en/Animal-Repeller/Speaker/

COMPOUND SECURITY SYSTEM
若者向けのモスキート音発生装置「Mosquito」を開発製造
Anti-Loitering Devices
https://www.facebook.com/CSSystemsUK/

モスキート音や高周波、超音波調査については当社までお気軽にご相談ください

当社では高周波・電磁波・モスキート音・超音波等の測定や調査を通して、課題解決のお手伝いをしています。ご要望に合わせて様々な調査を実施いたします。お問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。>>問い合わせフォーム

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