マンション屋上にある生ごみ処理機(ディスポーザー)の排気口から出る悪臭が原因で部屋に住み続けられないとして、大阪市城東区の会社員の男性(53)が売り主の不動産会社(神戸市)に対し、約5800万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが16日、分かった。
男性側は「悪臭についてなんの説明もなかった」と不動産会社の過失を主張している。
http://news.livedoor.com/article/detail/12806283/
上記ニュースではディスポーザー事態が屋上にあるように表現されていますが、実際には各戸の排気口が屋上に設置されているようです。
今後ディスポーザー(生ごみ処理機)に関する騒音、悪臭問題が増加する可能性
ディスポーザーは平成10年ごろから徐々に国内でも普及し27年度に着工された分譲マンション約11万戸のうちディスポーザー(協会登録メーカー分)が設置されたのは約4万戸、つまり役40%のマンションでディスポーザーが設置されていることになります。今まではあまり表面化してこなかったディスポーザーに関する騒音、悪臭問題ですが、数が増えていることに加え、今後配管をはじめとする設備の老朽化が進み、課題や問題が表面化するかもしれません。
騒音と悪臭は、目に見えない、人によって感じ方が異なる問題
騒音問題と悪臭問題は「目に見えない」「人によって感じ方が異なる」という点で非常に似通っています。ある人にとっては何でもない臭いや音が、敏感な人にとっては耐え難いものとなります。このように人によって感じ方が異なるものであるがゆえに、それぞれ定量的な基準値が設けられています。騒音はデシベル(db)、悪臭は臭気指数によって閾値が設けられており、これらの基準を超える値は「耐え難い」とされるわけです。
問題を回避するためには事前調査の選択肢も
分譲マンションの場合、一度購入してしまうと、引っ越すのは容易ではありません。新築マンションの場合難しいこともありますが、騒音や悪臭問題を回避するために、購入前に騒音や悪臭の測定や調査をする場合もあります。
このニュースに関する口コミ
5千万も出して買ったのに生ごみ臭地獄って…しかしそんなことも分からないまま建てちゃうんだね…。ディスポーザー付きってあこがれ設備なイメージがあったけど
— アルシラ@2B(えんぴつ (@psycher0s) 2017年3月16日
マンション屋上の生ごみ処理機から悪臭 不動産会社を提訴 #ldnews https://t.co/txY2zec5Ki うわ。これは最悪だわ。健康被害が起きているなら、ちゃんとした弁護士ならなんとでもなりそう。
— かーん (@khannic) 2017年3月16日
【著者情報/略歴】2014年より日本騒音調査カスタマーサービス部門、HP記事担当。年間1,000件を超える騒音関連のお問い合わせに、日々対応させていただいています。当HPでは、騒音に関してお客様から、よくいただくご質問とその回答を一般化して紹介したり、当社の研究成果や学会(日本騒音制御工学会等)に寄稿した技術論文記事をかみ砕いて説明させていただいたり、はたまた騒音関連のニュースを解説させていただいたりしています。
ご意見やご要望は、お問い合わせフォームよりお願いいたします。
問い合わせフォーム(クリックでページに移動)