普通騒音計を使用して低周波音の有無をチェック(推定)する方法


通常、低周波音の測定は低周波音レベル計を使用しますが、低周波音レベル計が用意できない場合、普通騒音計を用いて低周波音の可能性を類推することが出来ます。結論から言えば二つの特性、すなわち「A特性」と「C特性」で対象の音圧を測定し、これらの測定値の差が大きければ(20db以上)「低周波音が発生している可能性がある」と類推することが出来ます。この方法はあくまで可能性を類推するものですので、値の差が大きい場合は低周波音レベル計を用いて本格的に調査を行う必要があります。
この類推方法はA特性とC特性の補正値の差を利用するものです。A特性は人間の耳の聞こえ方に近づけるための補正値で上記グラフの通り低周波域で補正値が非常に大きく、これと比較するとC特性では補正値は非常に小さいのが見て取れるかと思います。したがって低周波音が発生している場合、C特性はあまり補正しないため「大きな音圧」が算出されるのに対しA特性では補正が大きいため、結果として相対的に小さな音圧として算出されます。低周波音のレベルが大きいほどこの二つの値が大きくなるため、低周波音の発生が類推できるのです。

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