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騒音による健康影響の発生プロセスと代表的な影響閾値(基準値)

騒音による健康影響の発生プロセス

一般に健康影響は以下のプロセスによって発生し繰り返されることによって慢性的な疾患が生じる。
①睡眠中の音刺激による覚醒や睡眠パターンの変化、あるいは音刺激によるその他の反応がストレスとなり脳が刺激される
②交感神経系や内分泌系が活性化し、ストレスホルモンが分泌される
③ストレスホルモン分泌によって血圧心拍数、血流量、血糖値、血清中インシュリン値などに変化が生じる
④以上が繰り返されることによって心臓血管系疾患などの慢性的な疾患が生じる

代表的な疾患・健康影響

騒音による睡眠への影響が大きく日中の疲労感があったり不眠感がある場合には環境性睡眠障害と呼ばれる疾患に診断される場合がある。さらに睡眠障害によって虚血性心疾患や生活習慣病精神疾患などのリスクが上昇することは通説となっている。また騒音の影響によって心臓血管系疾患などの健康リスクが上昇する可能性も指摘されている。その他騒音等が生活習慣病などの疾患との関係性を示す治験も複数存在する。ヨーロッパにおいては健康影響を生じる様々な環境要因のうち騒音は大気汚染についてリスクが大きいことが示されている。

健康影響閾値・基準値の例

・心臓血管系疾患のリスク上昇は Who の環境騒音ガイドラインにおいても可能性が指摘されてきた。例えば道路交通騒音を例にとると Lden 53db を閾値として10db 上昇するごとにリスクが1.08倍になると言われている
・睡眠妨害については、Who の環境騒音ガイドラインでは睡眠妨害が生じ始める騒音レベルとして寝室における等価騒音レベル30デシベルおよび、最大騒音レベル45デシベルが示されている。欧州夜間騒音ガイドラインでは脳波計に基づく覚醒閾値として屋内最大騒音レベル35デシベル環境性睡眠障害の敷地として野外夜間等価騒音レベル42デシベルが示されている 。


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