近隣商用地域、住宅における音圧レベルの測定及び受忍限度を基準とした騒音分析

１．報告概要

○○○○様のご依頼により騒音の測定が行われ、騒音値の解析を行なった。

２．測定条件

２－１．測定日時
○○○○日から○○○○日

３．測定機器と設定

・普通騒音計　
・周波数重み特性：A特性
・時間重み特性：FAST
・サンプリングレート：1sec

４．測定結果

以下に、測定が行われた各期間における、瞬時値（音圧レベル）のグラフ、等価騒音レベル、基準値を超える期間の総数を示す。グラフは、その全てにおいて縦軸はdB、横軸は時間を表している。
尚、静岡県の環境基準より、騒音に係る環境基準※は次のものとなる。
・昼間（6時～22時）：60dB以下
・夜間（22時～6時）50dB以下
※C類型、近隣商業地域の基準を採用している。

4－1．○○○○日夜間全期間の測定結果
(○○○○日23:05:20から2月24日6:00:00まで)

図：音圧レベル（dB）の経時変化

・この期間の等価騒音レベルは44.2dBであった。
・この測定において基準値を超えた期間は63期間であった。

4－2．○○○○日夜間の測定結果
(○○○○日23:05:20から2月24日1:00:00まで)

図：音圧レベル（dB）の経時変化

・この期間の等価騒音レベルは40.8dBであった。
・この測定において基準値を超えた期間は15期間であった。

4－3．2月4日昼間の測定結果
(6:00:00から6:39:54まで)

図：音圧レベル（dB）の経時変化

・この期間の等価騒音レベルは41.7dBであった。
・この測定において基準値を超えた期間は8期間であった。

4－4．○○○○日の夜間全期間における測定結果
(2:13:41から6:00:00まで)

図：音圧レベル（dB）の経時変化

・この期間の等価騒音レベルは43.8dBであった。
・この測定において基準値を超えた期間は134期間であった。

4－5．○○○○日の昼間全期間における測定結果
(6:00:00から9:18:02まで)

図：音圧レベル（dB）の経時変化

・この期間の等価騒音レベルは47.4dBであった。
・この測定において基準値を超えた期間は49期間であった。

4－6．2月5日昼間における測定結果
(6:00:00から7:00:00まで)

図：音圧レベル（dB）の経時変化

・この期間の等価騒音レベルは41.4dBであった。
・この測定において基準値を超えた期間は10期間であった。

図．4-1グラフ拡大図

図．4-2グラフ拡大図

図．4-3グラフ拡大図

図．4-4グラフ拡大図

図．4-5グラフ拡大図

図．4-6グラフ拡大図

５．結論

上記の結果より、瞬時値において基準値を上回る期間が複数存在したが、　等価騒音レベルは基準値を超えていない。これらの結果から、各期間において瞬間的な騒音の発生が認められる。受忍限度を超える騒音は、規制の対象でもあるため、早急な対処が望まれる。

６．受忍限度の根拠

６－１．環境基本法・環境基準
騒音に係る環境基準 (H10.9.30環境庁告示第64号、H12.3.31東京都告示
第420号)

６－２．判例
東京地裁 　平成6.5.9 判例時報1527号116 ．
東京地裁　昭和 63.４.25　判例時報　1274号-49．