戸建住宅における嫌がらせによる不定愁訴の原因特定のための低周波音の測定と分析

1.報告概要

○○○○様のご依頼により、低周波音レベル計による測定が行われ、G特性音圧レベルの解析、各周波数帯における測定値の解析を行なった。

2.測定条件

測定日時
平成○○○○日16:05:30~○○○○日17:29:30
測定場所
静岡県伊東市○○○○

3.測定機器と設定

・低周波音レベル計NA-18A
・周波数重み特性:G特性
・分析周波数範囲:1/3オクターブ分析
・時間重み特性:SLOW
・サンプリングレート:1min

4.測定結果

測定期間中のG特性音圧レベルのグラフ、測定場所におけるG特性音圧レベル平均値を示す。また、測定場所における1/3オクターブバンド分析による等価騒音レベル平均値と環境省による参照値との比較をグラフ、及び表にして表した。
尚、環境省によると、G特性音圧レベル平均値が92dB以上であれば、20Hz以下の超低周波による苦情の可能性が考えられるとされる。加えて、1/3オクターブ分析結果において、環境省による「低周波騒音による心身に係る苦情に関する参照値」と、「低周波騒音の物的苦情に係る参照値」との比較では、参照値を超える場合は低周波音による被害の可能性があるとされる。

4-1.全期間中のG特性音圧レベルの経時変化
(○○○○日 16:05:30~○○○○日17:29:30)
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図.G特性音圧レベル(dB)の経時変化

※縦軸:G特性音圧レベル(dB)  横軸:時間
・G特性音圧レベル平均値は59.4 dBであった。
・G特性音圧レベル平均値は92.0 dBを超過していない。
・ただし、瞬間的にG特性音圧レベルが92.0 dBを超過した期間が1期間のみ存在する。その期間は15:40:30であり、発生した音圧は92.6 dBである。

・参考のため、測定者によって測定期間に確認された事象を以下に記載する。

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表.測定期間の事象

・15:40:30に発生した音圧92.6 dBが記録された期間は測定者が留守にして
いたため、どのような事象が発生していたかは不明である。

4-2.全期間中の1/3オクターブバンド分析結果1
(心身に係る苦情に関する参照値と各周波数帯の等価騒音レベルの比較)
(○○○○日 16:05:30~○○○○日17:29:30)
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図.各周波数帯における等価騒音レベル(dB)

※ 縦軸:dB  横軸:中心周波数(Hz)
※ 青:各周波数帯の測定結果(等価騒音レベル平均値)
赤:心身に係る苦情に関する参照値

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表.心身に係る苦情に関する参照値と各周波数帯の測定結果(等価騒音レベル)

・今回の測定により得られた測定結果は環境省による「低周波騒音による心身
に係る苦情に関する参照値」を全ての周波数において超過していない。

4-3.全期間中の1/3オクターブバンド分析結果2
(物的苦情に係る参照値と各周波数帯の等価騒音レベルの比較)
(○○○○日 16:05:30~12月29日17:29:30)
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図.各周波数帯における等価騒音レベル(dB)

※ 縦軸:dB  横軸:中心周波数
※ 青:各周波数帯の測定結果(等価騒音レベル平均値)
赤:物的苦情に係る参照値

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表.物的苦情に係る参照値と各周波数帯の測定結果(等価騒音レベル)

・今回の測定により得られた測定結果は、環境省による「低周波騒音の物的
苦情に係る参照値」を全ての周波数において超過していない。

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図.結果4-1グラフ拡大図

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図.結果4-2グラフ拡大図

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図.結果4-3グラフ拡大図

5.結論

結果に記載したG特性音圧レベルのグラフ、及び平均値では、測定期間における平均値は92dBを超過していない。ただ、一時的に92dBを超過した期間は存在する。測定された期間は1期間と少ないが、G特性音圧レベルの観点から、測定場所において振動、及び振動に伴う騒音、及び低周波騒音が発生している可能性はあるといえる。
また、1/3オクターブバンド分析による測定結果では「低周波騒音の心身に係る苦情に関する参照値」「低周波騒音の物的苦情に係る参照値」を全ての周波数帯で超過していない。

6.参照値の根拠

6-1.参照値
環境省発表の「低周波騒音による心身に係る苦情に関する参照値」
「低周波音の物的苦情に関する参照値」より
6-2.判例
東京地裁  平成6.5.9 判例時報1527号116 .
東京地裁 昭和 63.4.25 判例時報 1274号-49
甲府地裁都留支部昭和63・2・26(判例時報1285号119)
京都地裁平成4・11・27(判例時報1466号126~)
福岡高裁那覇支部平成22・7・29(判例時報2091号162)


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