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フィットネスジムやスポーツジムの騒音・振動問題とその対策

フィットネスジムやスポーツジムの騒音・振動問題とその対策

増加し続けるフィットネスジムやスポーツジムと騒音・振動問題

昨今、街を歩いていて「ここにもジムができたのか」と驚くことが多々あります。勿論、ただジムができただけではそう驚くことではありませんが、近年のフィットネスジムやスポーツジムが開業する頻度は非常に高く、少し前まで空き地だった場所や商業ビルの1フロア、タワーマンションの一部などが気づいたらジムになっていることも少なくありません。ただ、勢いのある業界とは言えますが、その一方でジム内のマシン使用等による近隣との騒音トラブル、振動トラブルに発展するケースも多く、全てのジムが問題を抱えず営業しているとは言い難い現状があります(近年、当社に問題解決を図るためのお問い合わせ、ご依頼が増え続けています)。このページでは、そういったフィットネスジムやスポーツジムによる騒音問題や振動問題、その対策について紹介しています。

ジムによる騒音・振動問題のパターン

まず、フィットネスジムやスポーツジムによる騒音・振動問題は、ジムの形式や置いてあるマシンの種別、使用可能な時間帯や立地などにより次のパターンに分けられます。
■トレーナーがいるジムの騒音・振動問題
・レッスン中のトレーナーの声が響いてしまう
・レッスン中に多数の人間が発声する際の声が響いてしまう
・多数の人間が一斉に動く(飛び跳ねる)ことで多大な振動が発生してしまう
■トレーナーがいない(または少ない)ジムの騒音・振動問題
・管理する人間がいない時間帯にさわぐ、大声を出す人がいる
・管理する人間がいない(またはいてもワンオペで目が届かない)時にマシンの不適切使用で騒音、振動を出す人がいる
■フィットネスマシンによる騒音・振動問題
・多数のランニングマシンの使用で騒音、振動が発生してしまう
・バーベル、ダンベル等の落下により騒音、振動が発生してしまう
■ジムの立地による騒音・振動問題
・夜間にマシン使用の音が伝わってしまう(住宅に密接する24時間営業のジムの場合)
・他の部屋に騒音・振動が伝わってしまう(ビルやマンション内にジムがある場合)

ジムによる騒音・振動問題パターン別の対策

上記のようにジムによる騒音・振動問題は様々ですが、いずれにも対策方法が存在します。例えば、以下のような方法です。
・問題になっているレッスンプログラムを苦情が出ない形に変更する
・問題になっているレッスンプログラムを苦情が出ない時間帯に行う
・天井、壁面、ガラス戸に防音対策を行う(工事で天井や壁面を防音性の高い素材に変える、防音シートを貼る、二重窓にする、など)
・ジム内にカメラを設置し定期的に確認し、迷惑行為を行う利用客に注意喚起する(または規約違反の場合等は退会させる)
・各種マシンの下に振動防止用の装置を取り付ける
・床に対して防振対策を行う(工事で床を防振性の高い素材・構造に変える、防振性の高いマットを敷き詰める、など)
・夜間使用の場合、各種マシンの使用制限を行う

ジムの騒音・振動問題に直面したら

もしあなたがジムによる騒音・振動によって被害を受けている場合、まずはジムの管理者、責任者などにそれを伝え、対策を行ってもらえるかを確認すべきです。フィットネスジムやスポーツジムにとって開業した地域での評判や口コミは非常に重要なものですので、まっとうなジムであれば一定の評価を得るために苦情には真摯に対応してくれるはずです。また、もしあなたがジムを経営していて苦情を受けた側であれば、悪評を避けるためにもできる限り早めに対策を検討すべきと言えるでしょう。

苦情や対策の前に

ただし、苦情を伝えるにしても対策を行うとしても「実際の問題がどのようなものであるか」をなるべく正確に把握することが重要です。例えば、ジムによる騒音や振動で迷惑している側の立場であれば「自身の感じている騒音や振動が一般に問題となるものか否か」を確認する必要があります。自身のみがうるさい、迷惑している、といった感覚的な言葉だけでは被害を正確に伝えることが難しく、対応を図ってもらえないかもしれません。また、ジムの経営者側の立場であれば「対策を行うべき騒音や振動が発生しているか」を確認する必要があるでしょう。苦情に対して真摯に対応することは必須と言えますが、どのような苦情でも必ず対応する、といったスタンスでは対策にかかる経費が膨大になってしまいます。

ポイントは騒音データや振動データの見える化

つまり、いずれの立場でも重要になるのは「騒音や振動がどの程度であるか」「基準値を超えているかいないか」といった、騒音や振動のデータを目に見える形にすることです。データの見える化によって、自身の判断や行動が一般に正しいと言えるものか否かを確認できますし、主張や対応に客観性や根拠を与えることができます。話合いを行われる際にも「うるさいうるさくない」「迷惑だ迷惑じゃない」といった感覚的・感情的になる流れを避ける一助になるはずです。

騒音測定、振動測定が必要な場合

騒音や振動のデータを見える化するにあたって、最も有効な方法は「測定」です。うるさい場所、揺れる場所で測定を行えば、それら「うるささ」「揺れ」を定量的な数値データである「音圧」「振動」のデータとして得ることができます。勿論、測定を行うだけでは数字を見ることができるだけですので、得た数値データを分析して基準値を超えるかどうかを判断できるよう簡潔にとりまとめることも必要になります。当社では、それら測定、分析、報告等を一括して提供可能な低コストのサービスを多数取り揃えておりますので、ご必要の際はお気軽にお問い合わせください。(>>お問い合わせはこちらから

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