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騒音地域ランキング、最も騒音に悩んでいる人が多い・少ない地域はどこか。

騒音問題は限られた人の問題ではなく、誰しもが被害者となりうる問題です。一方で騒音問題への直面しやすさにはいくつかの条件があります。例えば「職業」「住宅タイプ」「居住階数」「居住地域」等です。このページではそんな騒音因子の中でも特に「地域」に注目してどの地域の人がもっとも騒音に悩んでいるのかを分析した結果を紹介します。

当社のHPには様々な騒音に関するコンテンツを掲載していますが、多くの場合当社のHPをご覧になるのは「騒音に関する課題や悩みを抱えている方」です。したがって今回の分析では当社のホームページの地域別閲覧者数≒悩んでいる人の数と仮定して分析しています。

悩んでいる人の数が最も多いのは東京、最も少ないのは鳥取


想像通りの結果ですが、悩み指数は人口の多い東京において最も高く人口の少ない鳥取において最も低い結果でした(*悩みボリューム:悩んでいる人の数の全国シェア)。ただこの分析結果は単純な数のランキングです。したがって人口の多い地域ほどランキングが高くなるのは当然と言えば当然です。次に悩んでいる人の割合の高さを知るために、悩み指数を人口で割った指数(悩み率)を比べてみます。

悩み率でみると京都や福岡は相対的に高く埼玉は低い、最も悩み率が低いのは鹿児島


悩み率でも見ても悩み率でみても東京がダントツで最も高いことは変わりありませんでしたが、例えば京都はボリュームでは13でしたが、「悩み率」では5位、同じように福岡はボリュームでは9位、悩み率では6位と高い結果となりました。一方で埼玉はボリュームでは5位と高いものの「悩み率」では10位とそれほど高くない順位となりました。ちなみに埼玉は人口密度で見ても全国4位と高い水準であるにも関わらず悩み率が低い結果となっています。人口と悩み率には高い相関がありますが、このように必ずしも当てはまるわけではないということがわかりました。

さらに因子を明らかにするためには、もっと細かい地域メッシュでの分析と他の指標との相関分析が必要になりそうです。

■参考:指標の数表

地域

悩みボリューム

悩み率
(ボリューム/人口)

人口密度(人/km2)

東京

28.4%

33.7%

6,168

大阪

13.9%

24.5%

4,640

神奈川

10.4%

17.9%

3,778

愛知

7.4%

15.5%

1,447

京都

2.4%

14.4%

566

福岡

3.5%

10.8%

1,023

千葉

3.8%

9.5%

1,207

宮城

1.4%

9.0%

321

広島

1.6%

8.9%

336

埼玉

4.0%

8.8%

1,912

石川

0.6%

7.8%

276

兵庫

2.7%

7.7%

659

富山

0.5%

7.2%

251

滋賀

0.6%

7.1%

352

奈良

0.6%

7.0%

370

茨城

1.3%

6.8%

479

岡山

0.8%

6.8%

270

島根

0.3%

6.7%

103

静岡

1.6%

6.6%

476

北海道

2.3%

6.5%

69

福井

0.3%

6.4%

188

群馬

0.8%

6.4%

310

長野

0.8%

6.1%

155

栃木

0.8%

5.9%

308

岐阜

0.8%

5.7%

191

香川

0.4%

5.7%

520

愛媛

0.5%

5.6%

244

和歌山

0.3%

5.5%

204

鳥取

0.2%

5.4%

164

新潟

0.8%

5.2%

183

山口

0.5%

5.1%

230

徳島

0.3%

5.1%

182

三重

0.6%

5.1%

314

山梨

0.3%

4.9%

187

大分

0.4%

4.7%

184

高知

0.2%

4.7%

103

佐賀

0.2%

4.4%

341

秋田

0.3%

4.3%

88

青森

0.4%

4.2%

136

沖縄

0.4%

4.2%

629

山形

0.3%

4.1%

120

宮崎

0.3%

4.0%

143

福島

0.5%

4.0%

139

岩手

0.3%

4.0%

84

熊本

0.5%

4.0%

241

長崎

0.4%

3.9%

333

鹿児島

0.4%

3.3%

179

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