適切な騒音計の設置方法、設置する際に注意すべきこと
測定器の(マイクロフォン)の設置位置については本来的には、測定目的から定まるものですが、次のような点に注意すべきであるとされています。
- 騒音測定に使用されるマイクロホンは、広い指向特性があり、あまりマイクロホンの方向について注意しなくても問題ないが、基本的には音源の方向に向けて測定が行われます。
- 環境騒音など、音源が不特定多数の場合は、三脚にサウンドレベルメータ (騒音計)ま たはマイクロホン部を取り付けて、上方45°度程度に向けて測定を行います。
- 騒音測定では、建物や地面からの反射音に影響されないように注意する必要がある。JISZ8731(環境騒音の測定手法)では、壁から3.5m以上離れることを定めている。しかしながら、一般の環境中では、常にこの距離が取れるとは限 らないため、現実的には壁から可能な限り離れるとし、おおむね2m程度離れれ ば実務上は十分といわれています。
- 風も騒音測定に大きく影響する要因であり、一般環境中では、原則としてマイ クロホンにウインドスクリーン(防風スクリーン)を装着して測定を行う。ただし、これらの防風スタリーンを使用したとしても、風速が6m/s以上の場合は影響を除外するのは困難といわれています。