騒音の発生と伝達

水や金属など様々なものは振動や圧力を伝えますが、その中でも「空気を伝わる振動」の事を音と言います。つまり騒音(音)は「空気の振動であり圧力の変化」です。例えば声であれば人間の声帯の振動が、工事音であれば例えばドリルの振動が空気に伝わって騒音となります。
普段あまり意識することはありませんが、空気には重さと弾性があります。弾性とはばねのように伸びたり縮んだりすると、元に戻ろうとする性質のことです。例えば蓋を締めたペットボトルを押しつぶすと、ある一定までは潰すことが出来ますが、手を放すと元に戻るような性質のことです。
地球上の空間は殆どが空気で満たされていますので、一度騒音(音)が発生すると、空気の弾性によって騒音は伝達され、遠方まで伝わります。

騒音と音の違い

ここまで、「騒音」と「音」という言葉を峻別せずに使用してきましたが、単純に音という場合と騒音では何が異なるでしょうか。一般的に騒音とは、音の中で「望ましくない音」、「不快な印象を与える音」のことを言います。では「望ましくない音」とは一体何なのか、というとこれが非常に悩ましい問題です。なぜならある人には心地よい音でも別の人には望ましくない音になりうるためです。自分が好きなロックバンドの歌であればどんなに音が大きくとも心地よいものですが、嫌いな人にとっては不快な騒音になりうるでしょう。

つまり音が物理現象であるのに対して騒音は客観的な主体があって初めて成り立つ概念です。話し合いや調停などでは、発生している音が「耐え難いものなのか(受忍限度を超えるものなのか)どうか」が論点となることが多いようです(>受忍限度についてはこちらのページで解説しています)。

ばねにおける振動の伝達

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