騒音測定と騒音対策の知識

一口に騒音測定といっても、「マンション上階からの生活騒音をやめさせるために測定したい」といったものから「新製品のスペック評価など企業における研究開発目的での騒音測定するもの」まで、その目的や手法、測定に用いられる機器は様々です。騒音測定はその関連領域が多岐にわたるため、騒音を測定す必要性が生じても、「いったい何から調べればよいのか」が分からず多くの方が困るようです。
このページでは「騒音」について一定程度体系的に理解し、また適切に測定・計測し、さらに騒音対策を実施していくうえで必要となる基礎知識や情報を紹介しています(各項目の詳細につきましては本文中のリンクをご参照ください)。すぐに騒音測定を検討したい、よくわからないのでまずは相談されたいという方は、こちらのページよりお問い合わせください(>>問い合わせページ)

騒音の発生と伝達、騒音とは何か

そもそも「音とは何か」といえば「空気の振動」です。では騒音とは何かといえば「望ましくない音」といえるでしょう。では望ましくない音とは何かというと、これは厄介で人によって異なると言わざるを得ません。同じ音であっても人によって感じ方が異なるためです。そこで受忍限度という考え方が使われることがあります。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

音圧とデシベル(騒音測定値の単位)

通常圧力はパスカル(Pa)という単位で表されますが、音の大きさはデシベル(db)という単位で表され、騒音計の測定値もdbで表されます。人間の可聴域(耳で聞こえる範囲)は約0~140dbです。この値が大きければ大きいほど「音は大きい」と言えます。環境によりますが、おおむね55db~60dbを超えるとうるさいと感じる人が増えます。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音源の数と音の大きさの関係

日常には様々な音があふれ、通常一つの音だけが存在する空間はありません。つまり騒音を測定する場合、様々なほかの音の影響を受けます。同じ騒音発生源が二つある場合、その音の大きさは単純に2倍にはならないことに注意が必要です。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音の距離による減衰

一方で騒音は発生源から距離が離れれば離れるほど小さくなります。同じ音であっても、近くで測定する場合と遠く離れた地点で測定するのではその測定結果は変化します。ただし、距離が2倍になると音の大きさが半分の値になるわけではないことに注意が必要です。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音の性質:反射、透過、吸収

また、音はその経路にものがあると、反射、透過、吸収されたりします。例えば騒音の対策を実施する場合には、はじめ発生源近くで反射させ、その後透過率の低い壁などで遮蔽するといった手法がとられることが少なくありません。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

周波数別の音圧レベルと騒音レベル

通常音は様々な周波数の音の合成波です。つまり、高い周波数の音や低い周波数の音が合わさって一つの音を形成しています。人間の耳は音の周波数によってその感度が異なります。一般的に4000Hz程度の音が最も感度が良い(大きく聞こえる)といわれています。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

A特性とは?-人間の感じるうるささと騒音

音には前述のような特性があるため、騒音を測定、評価する場合、各周波数の音をどのように重みづけするのかが重要になります。測定結果が人間の感じる「うるささ」と近くなるように補正する特性のことを「A特性」といいます。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音のもたらす様々な悪影響

騒音のレベルが一定以上の場合、様々な悪影響がもたらされます。悪影響は大別して次の四つに分類することができます。
① 聴覚障害などの「生理的影響」
②ストレスなどの「心理的影響」
③会話ができなくなるといった「活動妨害」
④マンションの資産価値が下がるといった「社会的影響」(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音測定値の評価方法:代表値

発生している騒音の特性に合わせた評価が必要です。例えば、発生頻度の低い(たまにしか発生しない)騒音を長期間の平均値で評価すると受音者(被害者)が感じている「うるささ」や「不快感」を正しく評価することが難しくなります。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音に関するさまざまな規制と法律(規制値、基準値、参照値)

騒音の測定結果が得られたとしてその結果を何と比較して、どう評価するべきでしょうか。多くの場合は環境基本法における環境基準や、その他さまざまな規制値や参照値と照らし合わせて、発生している騒音の大小を評価します。「基準を超えた音を出すべきではない」という論理をもって話し合いが行われます。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

普通騒音計を使用して低周波音の有無をチェック(推定)する方法

通常「低周波音」を測定する場合には特殊な測定器を必要としますが、簡易的に普通騒音計によって推定する方法があります。通常普通騒音計には「A特性」と「C特性」の設定がありますが、この二つの特性の測定値を比較することによって推定する方法です。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

騒音測定のポイント、測定時注意すべきこと

設置によって騒音を測定する場合、騒音発生源が分かる場合は、マイクを騒音源向ける、発生源が不特定の場合は上方45°程度にむける、壁からはできるだけ離れて測定を行う、ウインドスクリーンをつける、といった注意点があります。(>>さらに詳しくはこちらのページ)

お気軽にお問合せください

不明点やご相談などあればお気軽にお問合せください(>>問い合わせフォーム

低周波音とは
法人・事業所・各種団体様
騒音訴訟と判例 騒音トラブル事件簿

リンク

リンク

問い合わせリンク