工場における機械(加工機、コンプレッサー)の稼働音が民家に与える影響の測定と評価

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1.報告概要

  株式会社○○様のご依頼により、騒音計による測定が行われ、騒音値の解析を行なった。

2.測定条件

■測定日時
    平成2○年○月20日20時19分から21時18分まで

■測定場所
    民家(一戸建):2Fキッチン、1F玄関、玄関前
    工場:北側敷地境界

3.測定機器と設定

・普通騒音計 NL-42EX
・周波数重み特性:A特性
・時間重み特性:FAST
・サンプリングレート:1sec

 

4.測定結果

以下に測定された騒音値をグラフに示す。また、測定場所毎の騒音最低値、最高値、平均値の差異を示す。なお、測定場所詳細は定かではないが、用途地域の指定上、最高の基準となる類型Aの基準値を比較に用いる。類型Aの環境基本法に基づく騒音の環境基準値(以下、基準値)は下記の通り。

・昼間6:00から22:00まで 50 Db
・夜間22:00から翌6:00まで 40 dB

尚、当該測定地点が「車線を有する道路に面していると認められるか否か」、及び「個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるか否か」については当報告書内では判断の基準として考慮されていない。

 

4-1.各場所における測定結果のまとめ


・屋外における測定最大値は機械稼動時の工場北側の64.9 dBであった。
・機械稼動時の屋内における測定最大値は1F玄関の36.0 dBであった。

 

4-2.機械稼動時の測定ポイント別音圧



・工場内における測定最大値は加工機械(大)における73.9 dBであった。
・機械稼動時における工場南側境界付近での音圧は39.5 dBであった。

 

5.結論

 騒音値グラフ及び各期間の最大音圧、等価騒音レベルを第4章に記載したが、機械稼動時において類型Aの基準値を超える音圧は、工場北側を除き測定されていない。また、屋内の測定において類型Aの基準値を超える音圧は測定されていない。加えて、機械稼動時の工場南側境界付近において39.5 dBの音圧が測定されていることから、工場の機械稼動時において工場外で騒音が発生する可能性は極端に低いことが示唆される。

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