低周波騒音の発生源と対策方法

低周波騒音の発生源

低周波音は我々人間の声にも含まれているように極めてありふれたものですが、心身に被害を与え得るような低周波騒音はそうではありません。低周波騒音は人間が低い声を出したり、物を叩いたり引きずったりする等の行動で発生させることはできないレベルの(音圧の大きな)低周波音です。つまり、一般に定常的な低周波騒音を発生させるのは「なんらかの機械」ということになります。
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低周波騒音の対策方法

低周波騒音を調査・測定し、その発生が明らかになった場合、何らかの対策を実施する必要があります。低周波に限らず騒音の対策には大きく分けて、発生自体を抑制する方法と、被害者側に騒音が到達しないよう何らかの防音を行う方法の二種類に分類できます。残念ながらいずれの対策方法も工事を伴うもので比較的対策に大きな費用が発生するものが主となっています。

代表的な低周波騒音の発生源と分類別対策方法

低周波騒音の発生源によって対策方法は異なります。私たちの身近にある低周波音の発生源にはファンモーターを有する機器(換気扇など)や圧縮機を有する機器(給湯器など)があり、その対策方法は様々です。以下に代表的な低周波騒音の発生源とそれぞれの発生源に対する一般的な対策方法をまとめています。

低周波騒音の発生源 一般的な対策方法
ファンモーター(室外機・冷蔵庫・換気扇など
ファンモーターを有する機器)
・バイパス設置
・ダクト補強
・整流板設置
圧縮機(空調機の室外機、エコキュートエコウィル
等の圧縮機を有する給湯器)
・共鳴型あるいは膨脹型の消音器設置
・配管の配置変更
ポンプなど ↑上に同じ
ディーゼル機構を有する機械 ↑上に同じ
ボイラー ・空洞の分割
・器内流速変更
・排気消音器の設置

低周波騒音の改善目標分類別のアプローチ方法

上記いずれかの対策を行う際、対策方法別に「改善の目標」と「目標に合わせたアプローチ方法」の検討や設定が必要になります。以下では改善の目標を分類し、それぞれの目標に合わせたアプローチ方法を記載しています。
改善目標の分類 アプローチ方法
圧力変化の防止 ・渦・乱流・爆発などの防止
たわみの低減 ・打撃・衝突・摩擦などの除去
・たわみ部の補強
弾性の支持 ・防振ゴムの設置
制振 ・制振材料の設置
共振や共鳴の防止 ・加周波数、固有振動数の変更
吸音 ・吸音材の設置
遮音 ・カバーの取り付け
・堀や土手などの障壁の設置
・膨脹型の消音器設置
・観賞や共鳴型の消音器設置

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