ライブハウスにおける楽器演奏時の騒音が近隣テナントに与える影響の測定と評価

1.報告概要

株式会社○○、○○様のご依頼により、騒音計による測定を行い、騒音値の解析を行なった。なお、当測定は地下ライブハウス非営業時のシミュレートとして非演奏時に暗騒音測定が行われ、営業時のシミュレートとして演奏時に測定が行われたものであり、当社調査員及びライブハウス○○側、○○側の立ち会いの元、行われたものである。

2.測定条件

■測定日時
暗騒音測定:平成2○年○月○日9:11:00から9:37:00まで
演奏時測定:平成2○年○月○日9:45:00から10:02:00まで

■測定場所
○○ ○○ビル 4F○○大部屋及び小部屋

3.測定機器と設定

・普通騒音計 NL-42EX
・周波数重み特性:A特性
・時間重み特性:FAST
・サンプリングレート:1sec

4.測定結果

以下に測定された騒音値の経時変化をグラフに示す。また、測定された各期間における瞬時値最大値(音圧の最大値)と等価騒音レベルを示す。なお、測定場所は用途地域の指定上、商業地域であるため、環境基本法における類型はCとなる。従って、測定場所の環境基本法に基づく騒音の環境基準値(以下、基準値)は、
・昼間6:00から22:00まで 60 dB
・夜間22:00から翌6:00まで 50 dB
である。

4-1.○月16日昼間、大部屋における暗騒音測定結果
(○月16日9:11:00から9:37:00)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間

・この期間の測定最大値は50.1 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過していない。
・この期間の等価騒音レベルは42.2 dBであった。
・この期間における等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。

4-2.○月16日昼間、大部屋における演奏時測定結果
(○月16日9:45:00から10:02:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間
・この期間の測定最大値は56.3 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過していない。
・この期間の等価騒音レベルは43.5 dBであった。
・この期間における等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。

4-3.○月16日昼間、小部屋における暗騒音測定結果
(○月16日9:11:00から9:37:00)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間
・この期間の測定最大値は47.6 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過していない。
・この期間の等価騒音レベルは39.3 dBであった。
・この期間における等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。

4-4.○月16日昼間、小部屋における演奏時測定結果
(○月16日9:45:00から10:02:00まで)

図:音圧レベル(dB)の経時変化
注)
縦軸:音圧(dB)
横軸:時間
・この期間の測定最大値は47.8 dBであった。
・この期間における測定最大値は当該地域の基準値を超過していない。
・この期間の等価騒音レベルは39.8 dBであった。
・この期間における等価騒音レベルは当該地域の基準値を超過していない。

5.結論

騒音値グラフ及び各期間の最大音圧、等価騒音レベルを第4章に記載したが、測定最大値及び等価騒音レベルは全ての測定期間で基準値を超過していないことが明らかになった。環境基本法の基準値を超える音圧、つまり騒音の発生は抑止されるべきであるが、今回の測定結果では基準値を超える音圧は測定されておらず、演奏時、非演奏時を問わず、測定場所は非常に静謐な環境であるといえる。

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