2台の騒音計によるキッチンにおける騒音の測定と2点間音圧差分析による、騒音発生源の推定

報告概要

本報告は、株式会社○○様のご依頼により行われた、騒音計による騒音測定の結果および基準値に対する測定値の分析結果、2地点での測定値の比較による騒音発生源の方向推定分析結果を報告するものである。

測定日時と場所

測定日時
 201○年○月10日18:00:00から○月11日9:30:00まで
測定場所
 ○○マンション ○号室および○号室キッチン
二台の騒音計は下記の通り設置
○号室:マイク方向:上階方向、設置高さ:床から120cm
○号室:マイク方向:上階方向、設置高さ:床から120cm

測定機器と設定

使用機器と設定
普通騒音計 NL-42 2
周波数重み特性:A特性
時間重み特性:FAST
サンプリングレート:1sec

測定地点の環境基準値

当該測定地点の用途地域は「近隣商業地域」であるため、環境基本法における地域類型はCであり、測定場所の環境基本法に基づく騒音の環境基準値は時間帯毎に下記通りとなる。
表1 本測定地点における環境基準値

地域の類型 基準値
昼間 夜間
AA 50デシベル以下 40デシベル以下
A及びB 55デシベル以下 45デシベル以下
60デシベル以下 50デシベル以下

分析論点と分析方法

当該報告書における分析論点と分析方法は下記の通り。

表2 分析論点と分析方法

No 分析論点 分析方法
発生している騒音は環境基準(受忍限度)を超えるものか。 測定対象地域、時間における環境基準値と、○号室に設置した騒音計によって測定された音圧レベルとの比較
環境基準を超える騒音が発生しているとすれば、それはどちらの方向から発生していると考えられるか。 ①の分析において環境基準値を超える音圧が発生した時刻における、上下階方向に設置した2台の騒音計よって測定された音圧レベルの比較(図1参照)

 


図1:騒音発生源推定の概要

測定結果の概要と結論

6-1.音圧レベルの環境基準との比較
○号室の測定器における音圧レベル分析結果を6ページの表3に示す。なお、期間No1~3は全測定期間を昼間と夜間の時間帯毎に分割した分析結果である。
いずれの分析期間においても等価騒音レベルは環境基準を超過していない一方で、最大音圧レベルはいずれの期間においても受忍限度を超えている。なお、全期間中最も高い音圧が測定されたのは○号室側12/11 9:24:01であり、音圧レベルは71.8dbであった。

6-2.騒音発生方向の推定
前述のとおり本測定では基準値を超える音圧レベルが測定されたが、これらの音の発生方向を、上階方向と下階方向の測定データの差により推定分析し、結果を表4に示した。
測定期間中基準値を超える音圧は87回(秒)発生したが、そのうち68回(秒)、割合にすると78%の騒音が上階方向から発生しているとみられる。

表4:騒音発生方向の推定

No 内容
基準値を超える音圧が発生した回数(秒数) 87
①のうち4階方向から発生していると
みられる回数(秒数)
68
①のうち3階方向から発生していると
みられる回数(秒数)
19
基準値を超える音圧が4階方向から
発生しているとみられる割合
78%

6―3.結論

本測定及び分析により、①基準値を超える騒音が発生していること、②基準値を超える騒音の多くは上階方向から発生していることが示唆された。基準値を超える騒音は生活に悪影響を与える可能性があり、早急な改善が望まれる。

表3:○号室測定器、音圧レベルの分析結果時系列測定データ
時系列音圧測定データグラフを次に示す。

 


 


低周波音とは
法人・事業所・各種団体様
騒音訴訟と判例 騒音トラブル事件簿

その他のコンテンツ

リンク

リンク

問い合わせリンク